「ターンレフト ターンライト」「マッスルモンク」のジョニー・トー&
ワイ・カーファイ監督コンビが、犯人の心に同化する狂気の捜査で引退に
追い込まれた元刑事を主人公に、7人の人格が宿る現役刑事が容疑者となる
奇怪な事件の顛末をミステリアスに描くサスペンス・ドラマ。
主演は「つきせぬ想い」「暗戦 デッドエンド」のラウ・チンワン。
共演にアンディ・オン、ラム・カートン、ケリー・リン。
(allcinemaさんより抜粋)
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西九龍署・刑事課へ配属された新人のホー刑事は、奇抜な捜査で難事件を
解決する先輩刑事のバンと出会う。彼は、自らを殺人現場と同じ状況に置く
ことで真犯人を突き止める特殊な能力を持っていた。
しかし、それは精神を病んでいるようにも思われ、その数々の常軌を逸した
行動が原因でクビになってしまう。それから5年後。
バンのもとをホー刑事が訪ね、1年半前に失踪したウォン刑事の拳銃が
使われた連続殺人事件の捜査協力を依頼する。
さっそくホーと共に捜査に乗り出したバンは、ウォン刑事の相棒だった
コウ刑事に疑いの目を向ける。ほどなく、バンにはコウの中に7人の異なる
人格が宿っているさまが見え始めるが…。
(allcinemaさんより抜粋)
この映画、シネマート心斎橋で上映していて、ジョニー・トー作品だから
もの凄く観たかったんですが、あいにく出張とかで結局見逃してしまって、
激しく後悔した作品。今回、DVDリリースされたので早速DVDで観賞。
ラム・シューが出てる映画に駄作なし!という自分の格言は今回も
当たってた。
7つの人格をそれぞれいろんなキャラとしてバンの目線で視覚的に見せた
のは個人的には面白かった。
私の大好きなおデブ俳優ラム・シューは今回、その7つの人格の一つで
美味しいものが好きで臆病という役柄。出番はあんまり無かったけども、
しっかりその存在感をアピール。
ラストの鏡が乱立する部屋の中での銃撃戦がまたジョニー・トーらしくて
良かった。鏡に写る相手を本物と間違えて銃撃していきながら、徐々に
鏡が減っていって最後はコウ、バン、ホー、インド人と4すくみの状態に
なるシーンは見応えあった。
それとホーの中に新たな人格が現れて事件の後始末を図ろうと拳銃を
バンやインド人達に持たせては外し、また別の拳銃を持たせたりと
いろいろ思案しながら終わっていくラストシーンは個人的には凄く好き。
しかし邦題のサブタイトルがちょっと違うな。
7人の容疑者ではないでしょ。
7つの人格の誰が殺人を犯したのか捜査したり、その人格を消しさるような
展開なら7人の容疑者とうサブタイトルがしっくりくるだろうけど、
劇中では普通にコウ刑事そのものを追いかけてるだけだったし。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
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