阪急電車 片道15分の奇跡

片道わずか15分の関西ローカル線“阪急電車”を舞台に、そこに乗り合わ
せた人々の悲喜こもごもの人間模様を心温まるタッチで綴った有川浩のベスト
セラー連作短編集を、中谷美紀、戸田恵梨香はじめ豪華キャストで映画化した
ハートフル群像劇。
監督は数々のＴＶドラマを手掛け、本作で映画デビューとなる三宅喜重。
　　        　　　　                  　　                          　 (allcinemaさんより抜粋)
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宝塚から西宮北口までを約15分でつなぐレトロな雰囲気の阪急今津線。
そこには、様々な事情を抱えた男女が、束の間乗り合わせていた──。
純白のドレスに身を包んだＯＬ翔子。彼女は、婚約者を後輩に寝取られて
しまい…。かわいい孫を連れた老婦人の時江は、息子夫婦との関係に悩む
日々…。彼氏のＤＶに悩む女子大生のミサ。ふとしたことから車内で口論と
なり…。庶民的な主婦、康江は、肌の合わないＰＴＡの奥様グループの
誘いを断ることができず…。地方出身の大学生の権田原美帆と小坂圭一は、
おしゃれな大学に馴染めず…。年上の会社員と付き合う女子高生の悦子。
大学受験を控え、成績が思うように上がらず…。
　　        　　　　                  　　                          　 (allcinemaさんより抜粋)

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関西を舞台にした映画ということで気になってたので、『八日目の蝉』に
続いてMOVIX堺にて観賞。

関西が舞台といっても、南海沿線に住む私にとっては阪急は京都へ遊びに
行く時か、十三の第七劇場に映画を観に行くぐらいしか利用しません。
ただ、今津線は一度だけ仕事で北摂地方に滞在中に甲子園に野球を観に行く
際、宝塚から乗ったことがあったので、映画には凄い興味があった。

小林駅は「おばやし」って読むのか！

地元の人間じゃなかったら、十中八九「こばやし」って読むだろうな。
自分もこの映画で初めて正しい読みを知ったよ。

これは何か心あったまる素敵な映画でした。
小さなエピソードの数々が今津線の阪急電車の中や外で起こるのですが、
それぞれのエピソードの点が終盤になるにつれて連鎖反応を起こして線に
なっていくのは面白かった。
いつも孫と一緒に乗り込む時江と婚約者を後輩に寝取られて仕返しに純白の
ドレスで出席したOL翔子との会話をきっかけに、彼氏からDVを受けている
ミサが影響を受け、そのミサの影響で気の弱い主婦・康江が現状を打破
しようとしたりと、観ていてほっこりできる内容でした。

キャスティングもなかなかに豪華で宮本信子、中谷美紀、谷村美月、南果歩
といった実力ある女優が顔を揃えていて、見応えあった。
芦田愛菜ちゃんも相変わらず愛くるしい笑顔で可愛らしかった。

でも芦田愛菜ちゃん以上に翔子と同じ名前を持つ小学生の女の子役の子が
かなり美形で可愛かったな。
確かにあんなに可愛いと同級生から嫉妬でハブられてしまうのもしょうが
ないや。造形が美しくない同級生の嫉妬心も分からないでもない。

それにしてもこの映画、阪急電鉄のイメージUPにだいぶ貢献してるんじゃ
ないかな。
阪急沿線に住めば、素敵な出会いが起こります的な。

南海電鉄も負けじと原作者にお願いして、大阪市民から忘れられた感のある
汐見橋駅から岸里玉出駅間の汐見橋線を舞台にした小説を書いてもらって
映画化しよう！

クリックして下さった方、ありがとうございます。

Comments

初コメントです。
映画レビュー読んでから映画見に行ってきました。
私は小林駅の小学生のシーンに心打たれました。
キャスティングも良かったですね。

Posted by バーミヤン at 2011年05月02日 13:26

＞バーミヤンさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

小林駅のシーン良かったですね。
ああいう何気ない一言で人って強くなれたり
立ち直れたりしますもんね。
きっとあの小学生は今後、同級生のいじめに
負けない強い子になりそうな気がします。
キャスティングも多彩で良かったですね。

Posted by はくじ at 2011年05月02日 23:11

いつもどうも。
変な関西弁が無かったのに感心しました。

中谷美紀は変に関西弁にせず東京弁だったのが好印象。

実は芦田愛菜ちゃんが西宮出身と知らず、完璧な関西弁にびっくり。
逆に普段の完璧な標準語に改めて感心しました。

Posted by KGR at 2011年05月06日 10:37

＞KGRさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

確かに変な関西弁はなく、自然に耳に入って
きてましたね。
主要出演者の半分以上は関西出身みたいですね。
それは自然な関西弁が出てくるのは納得です。
芦田愛菜ちゃん、兵庫県出身なんですね。
それであの歳で関西弁と標準語を使い分けられるなんて凄いですね。天才子役って言われるだけのことはありますね。

Posted by はくじ at 2011年05月07日 00:11

こてこての関西弁じゃなく、さりげない関西弁が、ちょっとお上品な感じなんですかね。
ちょっとほっこり、気分のよくなる一本でした。
一度、行ってみたくなりました。

Posted by sakurai at 2011年07月05日 13:40

＞sakuraiさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

こてこての関西弁じゃないのは、舞台が阪急今津線沿線の話だからかなと思ってます。
舞台が大阪市内とか尼崎あたりだと、また違うかもしれませんね。
これは観ていてなんかいい気持ちになれる一本でしたね。

Posted by はくじ at 2011年07月05日 23:57