高田崇史の同名ノベルスを「劇場版 NARUTO-ナルト- 大激突!幻の地底
遺跡だってばよ」の川崎博嗣監督で長編アニメ化した伝奇ファンタジー・
アクション。
ひょんなことから平安時代にタイムスリップした中学生の少年が、そこで
繰り広げられる鬼と人との対立に巻き込まれていく中で、歴史の裏に秘め
られた意外な真実を目の当たりにしていく姿を描く。
(allcinemaさんより抜粋)
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京都に住む中学生の天童純はある日、謎の魔物に追いかけられ、僧侶の
源雲に助けられる。そして、そのまま時空を超えて1200年前の平安時代に
タイムスリップさせられてしまう。彼はそこで、貴族から“鬼”と呼ばれる
者たちの話を聞く。彼らは妖術を使い、人々の生活を脅かしていた。
そして純こそが、封印された幻のオロチを目覚めさせ、戦いを終結させる
ことのできる“救いの御子”だというのだった。
ところが、鬼族の少女・水葉と出会った純は、彼女が語る衝撃の事実に、
果たして貴族の側に正義があるのか分からなくなってしまう。
(allcinemaさんより抜粋)
『落語物語』を観た後、ちょうどいいタイミングで、この映画の上映が
始まるスケジュールだったので、はしごして観ることに。
勇気が持てない気の弱い少年が、タイムスリップした先で自分が特別な
力をもつ者で、人々を助けるために勇気と持って事に立ち向かうという
ありがちな設定だけど、それなりに楽しめる内容で最後まで観られた。
原作は読んでいないので、勝手に都の人々を襲う鬼ってのが化物と
思っていたら、実は朝廷に従わない山の民みたいな人々で、彼らを鬼と
呼んで討伐対象としていたのは中々興味深かった。
朝廷やその支配下にある人間から見たら、彼らが仮面を被ると超人的な力を
出したり、水や岩などを念じて飛ばしたり、刀をテレポートさせたりと
自分達にはない能力を持っていたら、それは充分自分達の生存を脅かす
異能者として恐れるのは仕方ないだろうな。
そして彼らを鬼と名づけて退治しようとする気持ちもわからんでもない。
一方の鬼と呼ばれた方も自然と調和して自然とともに暮らしていたのに
大和の朝廷が乗り込んできて自分達が暮らしていた場所を追い出され、
あげくに退治されようとなると黙ってるわけにもいかず・・・。
源頼光やその配下の渡辺綱、坂田金時ら四天王といった実在の人物が
出てきてストーリーに絡むのはなかなか面白かったけど、終盤四天王の
存在がほったらかしになってたのはちょっとな。
後、源頼光が登場するなら安倍清明も登場して欲しかったなぁ。

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