昭和の爆笑王・初代林家三平門下だった林家しん平が監督を務め、社団法人
落語協会の全面バックアップを得て製作されたヒューマンドラマ。
一人前の落語家へと成長していく若者の目を通し、落語の世界と温かく
感動的な人生賛歌が描かれる。主人公を導く師匠・小六役を、大河ドラマ
「龍馬伝」など俳優としても活躍している電気グルーヴのピエール瀧、
その妻を『ハッピーフライト』の田畑智子が演じる。
東京に残る4軒の寄席で撮影されるなど、リアルな落語の世界が堪能できる。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
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引っ込み思案な若者・春木真人(柳家わさび)は、寄席で聴いた落語に
魅了され、落語界での地位は高いが普段はのほほんとした愛妻家の今戸家
小六師匠(ピエール瀧)に弟子入り志願する。
小六の明るくしっかり者の妻・葵(田畑智子)も暮らす小六宅に住み込みで
働き始めた真人は、晴れて落語家の世界の一員となるが……。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
前に『しゃべれどもしゃべれども』『落語娘』と落語をテーマにした映画を
観て、それぞれ面白かった記憶があるので、これも面白そうと思い
上映最終日のなんばパークスシネマにて観てきました。
主人公が内弟子として入った今戸屋小六師匠の妻役としての出演でしたが
これが素晴らしく良かった。
ピエール瀧演じる小六との掛け合いが夫婦漫才のようで面白く、夫を陰ながら
支える賢妻ぶりを見事に演じていて良かった。
で、主人公の成長ものかと思ったらそうではなくて、主人公の目から見た
落語界の実情や裏側などといったエピソードを羅列した感じの内容で、
個人的には主人公が練習を積んでいくことで、落語の腕前が上がっていく
とともに、そこで関わる人達との交流が描かれてるのかなと思ってたので
そこは期待はずれだったけど、一つ一つのエピソードは笑えるとこも
多くて楽しく観られた。
個人的には、天狗になって師匠を超えたと思っている山海亭心酒に対して
師匠の山海亭文酒がその鼻をぽっきり折ってしまうエピソードが一番印象
に残ったかな。芸事の厳しさ、奥深さ、師の凄みが描かれていて、中々に
見応えあった。

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