『あるいは裏切りという名の犬』『やがて復讐という名の雨』のオリヴィエ
・マルシャル監督が脚本を手掛けた、パリ警視庁の刑事たちの葛藤と苦悩を
描いた全4話からなる本格ノワール・アクションドラマ。
後編は3話・4話を収録。
出演はフレデリック・ディファンタール、ヤン・サンベール、カトリーヌ・
マルシャルほか。監督はニコラ・キッシュ。
第3話:
ヤックの同僚で強盗鎮圧班(BRB)のレオは殺人班に配属された研修生
アンヌを駅まで送っていく途中に、不審な車両を見つけ職質を行うが、
車内からいきなり撃たれて倒れる。さらに不審な車両に乗っていた男は
車内で待機していたアンヌも撃ち殺してしまう。
アンヌは眉間を撃たれて即死だったがレオはかろうじて命が助かる。
アンヌの凶報を知ったコンスタンティンは深く哀しみ犯人を自らの手で
逮捕しようと心に誓うも、長官レアに捜査から外される。
そんなコンスタンティンにヤックは不審な車両を売った仲買人の情報を
極秘に教える。その頃、刑務所に収監されていたオリウは仲間の手助けを
得て脱獄に成功する・・・。
第4話:
アンヌを撃った犯人バロスの居場所を突き止めたコンスタンティンと
強盗鎮圧班の研修生・マリー。隠れ家に突入するもマリーが拳銃に弾丸を
装填していないという大失態をしでかしたためにバロスの逮捕に失敗する
ばかりかマリーが人質にとられて逃走されてしまう。
一方その頃、ヤックはオリウは脱獄を手伝ったポール・レンツとともに
爆弾の売買取引を行う情報を得て張り込みを行うが、レンツのみが現れ
オリウは現れなかった。オリウはレンツを裏切り、バロス達とモルヒネ
輸送車を襲撃していた。マリーを人質に取られた上にバロスを取り逃がした
コンスタンティンとオリウ逮捕に失敗したヤックは窮地に陥る。
ここにきて二人はかつての恩讐はひとまずおいておいてオリウとバロスの
逮捕のために協力して事にあたろうとする・・・。
* * * * * * * *
前編に引き続きDVDにて観賞。
3話までは渋い展開だった。
オリウの脱獄を手伝ったポール・レンツのアジトを張り込むヤック達
強盗鎮圧班。マリーが何気なくよったカフェでレンツと対面することに
なり、マリーが弟に電話するふりしてカフェの外にいる同僚に電話する
シーンとかは緊迫感があり、なかなかに見応えあってハラハラした。
で、終盤までに至る過程がテンポよくスリリングで見応えある展開だった
のに、ラストはちょっとフレンチノワールっぽくなくて萎えた。
個人的には余韻が残る前に、えっ!あれで終わりって感じでもうちょっと
事の決着を描いて欲しかったかなぁ。

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