1982年のレバノン戦争を舞台に、極限状況に置かれた4人のイスラエル軍
兵士の壮絶な体験を描き、第66回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した
戦争映画。同戦争に従軍したサミュエル・マオズ監督の実体験を基に、
カメラが戦車内から外に出ない斬新なスタイルで、戦争の恐怖や人間の狂気
をあぶり出す。砲撃で四散する兵士や、女・子どもを含む市民が無惨に
殺されていく様子など、4人の戦車兵がスコープ越しに見る戦場の光景に
言葉を失う。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
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イスラエルがレバノンに侵攻した1982年6月、前線に配置されたイスラエル軍
の若き戦車兵4人。彼らは戦車のスコープ越しに、砲撃で吹き飛ばされる
兵士や無惨に殺される市民たちなど、悪夢のような光景を目の当たりにする。
やがて、対戦車弾の直撃を受け敵中に孤立した彼らの身にも危機が迫り、
彼らはこの地獄から脱出しようとするが……。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
切り口は面白い。でもそれだけ。
第66回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞という誘い文句に釣られて
レンタルして見ましたが、自分的にはイマイチでした。
戦車兵の視点で狭い戦車内からスコープから見える世界で悲惨な戦争を
描こうとしている切り口は面白いのですが、最期までそれだけなので
途中で飽きてしまった。
終始、戦車内の映像なので戦車に乗っている疑似体験感はあるのだが、
最期まで外がどのような状況なのかという映像がないので、部隊が周りから
孤立して敵に囲まれているという状況が見てるこちらに伝わってこず緊迫感
が感じられなかった。
とはいえ、何も知らされない状況で車内にいる兵士たちの焦燥感や恐怖など
は描けていたと思う。
でも、それ以上に気になって仕方なかったのはイスラエル軍ってこんなに
規律が緩いの?下級兵士が平気で上官に盾突いたり、勝手に無線弄ったりと
上官の言うこと全然きかないワガママっぷりに驚いた。
イスラエル軍の戦車なので彼らが搭乗しているのは、自国開発のメルカバ
だと思われるのだが、そんな高価な戦車をこんな士気・錬度の低い兵士に
まかせているのにも驚ろき。戦車兵ってエリート兵ってイメージがあった
んだが、この時のイスラエル軍は戦車兵を教育するほどの余裕がなかった
のかな?
後、戦車ってあんなに車内広くはないと思うのだが。映画内の戦車は
すごく余裕があって、その点、リアリティが感じられなかった。

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