2010年11月21日

『ブレンダンとケルズの秘密』:第17回大阪ヨーロッパ映画祭

ブレンダンとケルズの秘密.jpg

2009年/アイルランド・フランス・ベルギー
35mm-カラー75分
英語(日本語字幕)

監督:トム・ムーア

    * * * * * * * *
 
2010年アカデミー賞ノミネート作品

世界でもっとも美しいとされる聖書の手写本、アイルランドの国宝『ケルズ
の書』はどのように生まれたのか。物語の舞台は中世の僧院。
12歳のブレンダンは厳格な僧院長の伯父、やさしい僧たちと暮らしている。
壁の向こうには魔物が棲むような森が広がり、凶暴なバイキングが人々を
襲い、ここは民衆を守る砦にもなっていた。ある日、一人の老僧がバイキング
の襲撃にあった島を逃れ、猫のパガンボンと一冊の美しい書物を手に現れる。
名だたる彩飾家である老僧は描きかけの本を完成するため、ブレンダンに森で
インクとなる木の実をとってくるよう頼む。禁じられていた森へ出かけた
ブレンダンは不思議な少女、白い狼の化身アイスリングに助けられ、木の実を
見つけて戻った。老僧はブレンダンに本の続きを描かせるが、完成するには
さらにクリスタルが必要だった。それを探そうと再び森へ入ったブレンダンを
待っていたのは恐ろしい大蛇。僧院のまわりにはバイキングの大群が。
ブレンダン、僧院、そして本の行く末は。
               (第17回大阪ヨーロッパ映画祭公式パンフより抜粋)
 

    * * * * * * * *

今日の大阪ヨーロッパ映画祭のスケジュールの中で当初観たかったのが、
『テラシア島のおまわりさん』と『的中』の2本だったんですが、
スケジュール的に『的中』を観るまでに2時間ちかくあるのと、他で時間
潰すのが面倒だったので、ついでに本作も観てしまおうとチョイス。

今回の大阪ヨーロッパ映画祭の最新映画初上映のプログラムで唯一のアニメ
なので、おそらくガラガラかもと思っていたら、何とチケットが完売した
みたいです。私が観た他の作品はどれも空席があったので、びっくりです。
何気に親子連れとかも多かったですし、2010年アカデミー賞ノミネートって
いうのが大きいのかな。

これも面白かった。

自分的には全く期待してなかった作品だったんですが、これが中々に
良かった。日本やアメリカでは3DCG全盛のなか、ちょっと古い感じの
絵柄ながらも、色彩や独創的で暖かみのある映像美。
これは観てよかった。見逃さずにチョイスしてよかった。

上映の後、ディスカッションがあり監督のトム・ムーアに質問タイムが
あったんですが、すでに次回作を手掛け始めていたり、今後もヨーロッパを
ベースに作品を作っていくとか、トトロが好きでこの後、三鷹のジブリに
行くのが楽しみだとか、いろんな話が聞けて楽しかった。

ディスカッション後のサイン会では一人一人に本作のキャラクターを
いろいろ書いてくれるサービスっぷりで、監督なんて好い人なんだろうと
ちょっと感激。
私には老僧・エイダンの絵を描いてくれました。
自分としてはアシュリンを描いて欲しかったんだけど・・・。


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posted by はくじ at 23:30| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ヨーロッパ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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