ミレニアム３ 眠れる女と狂卓の騎士

  

作者の死後に発行され、世界中でベストセラーとなった傑作ミステリー
『ミレニアム』３部作を映画化したスウェーデン発のミステリー映画。
本作はその第三弾で完結編。
瀕死の重傷を負ったリスベットが裁判にかけられることになり、彼女の
を陥れようとする謎の組織と彼女を救済しようとするミカエルらの攻防を
スリリングに描く。
主演は前作に引き続きノオミ・ラパスとミカエル・ニクヴィストが努め、
監督は第２部と同じダニエル・アルフレッドソンが努める。

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宿敵ザラチェンコとの対決で瀕死の重傷を負ったリスベット。
運よくミカエルが駆けつけてくれたために、彼女は一命を取り留める。
だが彼女は病院で厳重な監視下のもと、裁判が始まるまで外部との接触を
断たれる。一方、ザラチェンコとリスベットが裁判にかけられると、
ザラチェンコの持つ情報で非合法なことを数多く行ってきた公安警察内の
秘密組織の面々は、今までの秘密が明らかになることを恐れ、両名の口封じ
に動く。ザラチェンコの始末に成功したもののリスベットの襲撃に失敗した
ため、秘密組織はかつてリスベットを精神病院送りにした精神科医テレボリ
アンを使って、再びリスベットを精神病院送りにして秘密を闇に葬ろうと
画策する。
一方、ミカエルは妹で敏腕弁護士のアニカをリスベットの弁護士に起用し、
リスベットの裁判を有利に進むように秘密組織の存在を暴こうとする。

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もちろん原作未見のまま、敷島シネポップで観賞。
先週、２作目の『ミレニアム２ 火と戯れる女』を観たばっかりなので、
こういうふうに間をおかずに上映してくれるのはありがたい。

いやぁ見応えある内容でした。
今回は、リスベットは病室と法廷しか場面がないので、リスベットの得意技
であるハッカー技術を駆使しての調査やアクションは全くないので、１作目
や２作目に比べると面白みは無いですが、緊迫感ある法廷劇や自分達も
狙われているにも関わらずリスベットのために事件を究明しようとする
ミカエルらの奮闘劇は見応えありました。

ミカエルとリスベットの関係性もあいかわらずで良かった。
何も言わなくてもミカエルがちゃんとリスベットのもとへモバイル端末を
送りこむあたり、二人の信頼関係が伺いしれて面白かった。

それにしても謎の組織も動き方は下手じゃないか。
もう引退した謎の組織の人間（しかも病持ち）を使ってのザラチェンコ＆
リスベットの襲撃なんてバカじゃないの。
それこそミカエルを襲撃した外部の人間を使って襲撃させたほうが、自分
達の組織の存在を隠せるはずなのに。あんな老いぼれ使ったら、自分達が
関与してることを告白してるようなもん。

後タイトルにある狂卓の騎士なんてキーワード全然出なかったと思うん
だが、見落としたかな？

作者が第３部まで書いて急死してしまったために、第４部以降が無いのは
残念だな。この後、リスベットとミカエルがタッグを組んでどんな難解な
事件を解決していくのかとか、二人の関係はどうなるのかとか、期待は
いろいろと高まるものの、もうこれで終わりなんですね。本当に残念です。

クリックして下さった方、ありがとうございます。

Comments

間をおかずの上映ってのが良かったですねえ。
見ごたえありました。
ド派手なモヒカン、どピアス、すんげえ化粧があすこまでに合うのは、そうないですよねえ。
本の圧倒的な力にひれ伏した後だったもんで、あっさり気味でしたが、ぜひ本を！
でも、本も３まで読んじゃうと、次が読めない！！っていうストレスを感じちゃいますが・・。

Posted by sakurai at 2010年12月28日 10:49

＞sakuraiさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

前作の記憶がまだちゃんと残っている間に
続編見られるこの配慮はありがたいですね。
見応え充分で、満足なシリーズでした。
これは原作読まないといけないですね。

映画した観てない私もミカエルとリスベットの
コンビが難事件に挑む様をもっと観たいと
思ってたので、原作読むとその思いはもっと
強くなりそうですね。

Posted by はくじ at 2010年12月29日 21:59