同僚を殺害された刑事達がギャングに復讐すべく乗り込んだビルにゾンビが
押し寄せ、そこから刑事とギャングとゾンビの命を懸けた決死のサバイバル
の様を強烈なバイオレンス&スプラッター描写で描いたフレンチゾンビ
ホラー。
ギャングに同僚を殺害された刑事達は、復讐の為にギャングが潜伏している
高層ビルに乗り込む。しかし、潜入をギャング達に気付かれ、刑事達は
囚われの身になる。しかしその時、浴室で殺害した刑事の仲間がゾンビと
化して、ギャング達に襲いかかる。なんとかそのゾンビをやっつけた
ギャング達だったが、階下からゾンビ達が人肉を求めてやってくる。
窮地に陥ったギャング達はやむを得ず刑事達と手を組み、ビルから逃げ
のびようと階下へと向かう・・・。
『ハロウィンU』を観に行ったさいに、本作の予告編を観て、興味を持った
ので、二日続いてのゾンビ映画の観賞になりますが、本日、天六ユウラク座
まで出かけて観に行ってきました。
それにしても天六ユウラク座はあいかわらずボロイなぁ。
トイレの崩壊っぷりが何とも言えないし、客席はクーラーが効き過ぎてて、
むしろすごく寒い。
本作のゾンビはロメロ版ゾンビと違ってフルテンションでワイルド系。
人を見たら、ご機嫌で襲いかかってきます。
しかもヤンキーゾンビと違って、いくら殴られようが、銃撃受けようが、
なかなか死なない。頭を撃つか、クビをへし折らない限り何度でも立ち
上がって襲いかかってくる根性あるゾンビ。
舞台はビル内ということで、なんとなく『REC』っぽい。
でも『REC』ほどビル内という舞台を生かせてない感じ。
当初、刑事VSギャングVSゾンビという三つ巴の戦いが繰り広げられると
思っていたのに、刑事達はあっさりギャングに囚われてしまい、ここで
軽く肩すかし感を味わう。
その前に散々、刑事達が復讐に行く理由や、ビルへの侵入するくだりを長く
映しておいたのに、ろくな銃撃戦もないままに捕まるなんて。
そして本作のゾンビ。フルテンションのワイルド系だけど、意外に人間の
パンチや女性の蹴りでも対処できる。
他のゾンビ映画だと1対1でも力負けして噛まれたりするんですが、
本作のゾンビは1対1だとまず人間が圧倒的に強かったりします。
でもゾンビがタフなもんで、1対倒すのに時間やら体力はいるんですが。
集団で襲われない限りあまり怖さは感じなかったです。
ゾンビ映画としてはイマイチだったかなぁという感じだったんですが、
移民問題のあるフランスらしくギャング達がナイジェリア人、フランス人、
チェコ人、東洋系と入り混じっていて、言葉が通じなかったりするあたり、
フランスの移民の現状を描いているんだろうなぁと感じたり、ラストのあの
シーンもフランス映画っぽい気がした。邦画やアメリカ映画なら、
ギャングを逮捕したり、友情を感じてさらに一緒にサバイバルする終わり方
になったはず。
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