<Jホラーシアター>レーベルの6本の映画のトリを飾る戦慄のホラー。
Jホラーの仕掛け人である一瀬隆重プロデューサーが『リング』の脚本家・
高橋洋を監督に起用して、禁断の領域に触れた美しき姉妹の運命を描く
前代未聞の脳髄狂気ホラー。
主演の姉妹の妹役には『シムソンズ』の藤井美菜が、姉役には、『パッチギ!
LOVE&PEACE』の中村ゆりが努める。共演は、姉妹の母親役で2時間ドラマ
の女王・片平なぎさが、刑事役に高橋長英などベテランが脇を固める。
脳科学研究者の行雄と悦子夫妻は戦前の満州で行われていた脳に電気の
刺激を与えて、その反応を調査する実験を記録したフィルムを自宅で観ていた。
やがてスクリーンには真っ白で不思議な光が輝き出す。その光をくぎ付けに
なる行雄と悦子。そこへみゆきとかおりの幼い姉妹も寝室から起きてきて、
その光を見てしまう・・・。
17年後、26歳になったみゆきは大学病院で勤めるものの、17年前に白い光を
見て以来、死の影に囚われてしまい、やがてネットで見つけた自殺サイトで
知り合った男女と集団自殺を試みる。
妹のかおりは突如、失踪したと思われる姉のみゆきの行方を探しに、姉の
部屋を訪れるものの、みゆきの行方はようとして知れず。
しかしその後、みゆきは長らく音信不通となっていた母・悦子が経営する
クリニックに入院していることが判明する・・・。
『感染』から始まり、『予言』『輪廻』『叫』『怪談』と続いたJホラー
シアター。そのトリを飾る本作は、何気に周りの評判が良くなかったので、
スルーしようかと思ったのですが、前5作を全部スクリーンで観てきた
自分としては、これもスクリーンで観ておこうと思い、半ば義務感で
テアトル梅田へ。
『リング』やら『呪怨』なんかが世界でJホラーとしてウケてしまい、
そのために舞い上がってしまったのかどうかはわかんないですけど、
Jホラーを変にこねくりまわして、とんでもない方向性のものを
作ってしまってる感じがします。
個人的にはドストレートに、観た後に夜中に一人でトイレに行けなくなる
ような日本独自のジットリとジメっとした怖さを描いたホラーでいいと
思うんですが。それで充分怖がらせることはできると思うし、そういう
日本独自の怖さが受け入れられていたと思うんですが・・・。
話はつまんなくて、全く恐怖を感じない内容だったのですが、
何点かは見どころあります。
一つ目は、片平なぎさの演技。狂気に取りつかれた脳科学研究者の役は、
なかなか見応えあります。さすがは2時間ドラマの女王。素晴らしいです。
二つ目は、藤井美菜が可愛い点。『シムソンズ』でも可愛かったのですが、
今作では、さらに美貌に磨きがかかってる感じです。
個人的には中村ゆりの方が好みのタイプですが。

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