山田洋次監督による高倉健主演、桃井かおり共演の不朽の名作『幸福の黄色い
ハンカチ』をリメイクしたロードムービー。
舞台を北海道からアメリカ南部に移し、刑期を終えて出所した男が、偶然
出会った青年と少女とともに、ある場所を目指す旅を通じて、それぞれに
問題を抱えた3人が再生していく様子を描く。
主演にオスカー俳優ウィリアム・ハートを迎え、共演に『50歳の恋愛白書』の
マリア・ベロ、『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート、
『ブーリン家の姉妹』のエディ・レッドメインら。
オリジナル版の『幸福の黄色いハンカチ』に出演していた桃井かおりが今作で
カメオ出演している。
刑期を終えて出所したブレットはニューオリンズを目指して、ミシシッピー
川の渡しで渡し船が来るのを待っていた。そこへ同じく川を渡ろうとして
オープンカーでやってきた青年ゴーディと少女マーティーンに同乗を誘われ
たのをきっかけに一緒にアメリカ南部を目指す旅にでる。旅を通じながら
3人は徐々に意気投合していく、やがて人を殺めたことで刑務所に入って
いたことをゴーディとマーティーンに知られたブレットはマーティーンに
聞かれるままに、自分の過去を語り始める。そしてブレットは彼らに
ニューオリンズで暮らす妻のもとへ行って確かめなければならないことを
独白する・・・。
『幸福の黄色いハンカチ』は観たことないです。でもテレビのバラエティ
番組のなつかしの名シーンとかなんかでラストの黄色いハンカチがはためく
シーンとか、若かりし頃の桃井かおりと相手役の役者さんが喧嘩したりして
るシーンなんかは何度か目にしていたり、あとおおまかなストーリー展開を
知っている状態で、このリメイク作品を観てきました。
なのでオリジナル版を観てないので、オリジナルより良かったとか悪かった
というのは分かんないですが、これはそれなりに最後まで観られる一本だった
と思います。
それなりにオリジナル版に敬意を払った作品なんだろうなっていう感じは
受けました。
この映画、個人的には嫌いじゃないです。
クリステン・スチュワートが可愛かったし。
でもラストのハンカチがはためくシーンを観てもジーンとはこなかったし、
涙がちょちょ切れることもなかったです。
それは、ブレットとメイの関係にイマイチ入り込めなかったというか、
ブレットが事件起こすまであんな態度取っていたのにもかかわらず、出所して
から会いに行こうとする動機がイマイチ理解できなかったからかな。
とは言え、ウィリアム・ハートの演技は渋くて味があって良かった。
それと桃井かおりがモーテルの女主人役というおいしい役で出ていて、
これも存在感ある良い演技してました。
これで高倉健がバーのシーンなんかでカウンターの片隅で何気なく出演して
たりするとそれはそれで面白かったのになぁ。
でも高倉健をそれだけのためにアメリカには呼べないな。
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