『花蓮の夏』のジョセフ・チャンとモデル出身でお人形のように愛らしい
クォ・ビーティンが奏でる、ういういしくキュートな恋愛物語の背後にある、
心の傷。時の重みが刻まれた、懐かしくて洒落た建物や小物と、みずみずしい
緑にあふれた風景の世界の中で、女性監督チェン・フェンフェンは傷ついた者
たちを優しく慰撫するように長編映画第1作をつくりあげた。
(台湾シネマ・コレクション2008オフィシャル・サイトより)
田舎町の古色蒼然とした時計店を、チンチン(グォ・ビーティン)は酒浸りの
父親の代わりに切盛りしていた。滅多に客が訪れない店に、ズーハン(ジョセ
フ・チャン)と名乗る青年が水に濡れた時計を持ってくる。メガネをかけた
内向的なズーハンは、以来、毎日、日が傾きかけた午後にやって来る。
「僕たちは高校の同級生だった」と告げ、高校時代のチンチンの日課を細かに
記憶しているズーハン。少しずつ彼に惹かれていくチンチンだったが、
一緒に川に行った日、ズーハンは別人のように変化する。
(DVDパッケージより)
今日は、『エルム街の悪夢』とか『宇宙ショーへようこそ』の本日封切りの
映画を観に行こうかと思ってたんですが、朝からずっと雨で出かけるのも
億劫になって、購入してからずっと封をあけずに置いておいたDVDでも観よう
と思い、珠玉のアジアン・ライブラリーVol.6の『午後3時の初恋』を観賞。
この映画、タイトルから甘酸っぱいロマンスものだとは思っていたので、
シネマート心斎橋で行われていた台湾シネマコレクションではスルーして
おり、同じ台湾シネマコレクションで上映されていた『遠い道のり』
が、同じDVDに収録されていたから購入したものの観ずに放置していたもの。
タイトルから想像してロマンスものだと思っていたんですが、途中から
ファンタジーチックな展開に、これはどうなるんだろうかと興味津々で
最後までダレルことなく観てしまいました。
それと台湾の田舎町の風情や、映像がなんとも言えない良さがあり、
『遠い道のり』や『練習曲』などでも感じたように台湾って日本では
なくなりつつある風情があって行ってみたいなぁという想いに駆られて
しまう。
後、ヒロインのグォ・ビーティンは可愛らしく、時計を修理するために
メガネをかけるんですが、メガネをかけながら、ズーハンの方をチラリと
上目づかいで観る仕草なんて、可愛くてイイ。
今作が女優デビュー作らしいので、今後の出演作が楽しみ。

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