あらすじ
逍遙派の無崖子によって無崖子の内力全てを注ぎこまれた虚竹は、旅の
途中で三十六洞七十ニ島の面々に囚われていた少女を助けてしまう。
その少女こそが無崖子の姉弟子・天山童姥であった。
天山童姥は内攻の副作用で96歳でありながら見た目が10数歳程度であり、
三十六洞七十ニ島の面々も少女を天山童姥と知らずに捕えていたのであった。
成り行きで武功を失っていた天山童姥の身の回りの世話と護衛をするはめに
なる。しかしそこに同じく無崖子の姉弟子で天山童姥の妹弟子である
李秋水が武功を失った天山童姥を討つために天山童姥を探しにやってくる。
天山童姥は虚竹に自分を守らせるために、虚竹に武術の指導を始める。
第6巻は、前半が慕容復で後半は虚竹に焦点が当てられていて、
特に虚竹が自分の意志とは異なり、否応なく天山童姥の付き添いを
してしまい、そこで多くの戒律を破り、望まずも破戒僧として堕ちて
いく様が描かれているんですがそれにしても虚竹のM属性はあいかわらず。
それと三十六洞七十ニ島の面々の生死符を取り除いてやるあたり虚竹は
ほんとに人が好過ぎる。
前巻ではイマイチ強さの分からない慕容復ですが、今巻では相手の攻撃の
力を利用し、そのまま相手に撥ね返す斗転星移の技を駆使して丁春秋や
三十六洞七十ニ島の面々と手合わせするあたりはなかなか読みごたえが
あった。
しかし慕容復の行動理念が燕復興の為ならなんでもありというところが
段誉や虚竹と違ってイマイチ好きになれない。
『天龍八部@ 剣仙伝説』
『天龍八部A 王子受難』
『天龍八部B 運命の激流』
『天龍八部C 行路茫々』
『天龍八部D 草原の王国』
『天龍八部F 激闘少林寺』
『天龍八部G 雁門悲歌』
ラベル:金庸