連続殺人事件を担当する刑事が、捜査の過程で何者かに襲われ記憶を失い、
そして次第に発生した連続殺人事件の犯人が自分ではないかと疑いだし、
心身ともにやつれていく主人公が、やがて明らかになる驚愕の真相に
突き当たる様を描いたサイコサスペンススリラー。
主演は、香港四天王の一人で『SPY_N』のアーロン・クォック。
共演には、『闘茶〜Tea Fight〜』のチャン・チュンニン、『コネクテッド』
のチョン・シウファイ、『エグザイル/絆』のジョシー・ホーなど。
監督は今作がデビュー作となるロイ・チョウ。
香港警察特捜班主席警部のレン・クォンは、出世も間近で、美しい妻ヘイオイ
と養子のチャイチャイと幸せな家庭を築き、公私ともに充実していた。
しかいある日、担当している連続猟奇殺人事件を追っていたレンは、通報を
受けて向かった高層アパートで何者かの襲撃を受けて気絶し、意識を失って
しまう。病院に搬送されて目を覚ましたレンは、ここ数日の記憶を失っていて
状況を把握できない状態だった。
同僚刑事のクァイからは、タイ警部もレンからの電話で高層アパートに向かい
そして血まみれの姿で見つかり意識不明の重体であると聞かされる。
タイ警部の爪にレンの服の繊維が残っているために、他の一部の刑事は、レン
が犯人ではないかと疑いを持つ。
記憶が戻らないレンは捜査チームから外されるが、何としても犯人を捕まえ
たいレンは、クァイとともに独自に捜査を行う。断片的に蘇った記憶から、
高層アパートのポンプ室から凶器の電動ドリルを見つける。しかしその電動
ドリルはレンの自宅にあるものと同じタイプで、自宅に戻ったレンは電動
ドリルが亡くなっているのに気付く。
そして連続猟奇殺人事件は、レンの自宅近辺で、レンが非番の時に限って
起きており、レンは自分が犯人なのか、誰かが自分を嵌めようとしているのか
と頭が混乱し、心身ともに疲れていく・・・。
この映画のチラシのアーロン・クォックの顔が不気味で凄く興味があって、
公開初日の今日、シネマート心斎橋へ観に行ってきました。
もう最初の出だしから、ストーリーに引き込まれてしまいました。
演出がうまいのか、脚本がいいのか、中盤までの展開は凄くハラハラさせ
られました。少しづつレンが犯人じゃないのかという状況になってきて
中盤以降のレンの顔が変わっていくのは見応えありました。
途中で、真犯人はこいつかなぁ〜と思ったんですが、なんぼなんでも
こいつが真犯人ってのは、考えすぎかな? やっぱレン自身か、大穴で
妻のヘイオイかと予想してたら、ラスト近くで真犯人が登場。
え〜、そういう設定なの!
これはレンにとってはかなりの衝撃だな。
でもレン自身も、真犯人と同じように狂気に侵されていく過程があって
何かをきっかけに自分の中に眠っていたものが目覚めてしまうほうが
観ていて怖いものがあった。
この映画は個人的には結構お薦めで、是非映画館で、アーロン・クォックの
狂気に満ちた表情を満喫して欲しいです。

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