一夜にして億万長者になった男が理想の妻を探すために婚活を始め、
その中で知り合った女性が不倫相手の恋人への想いを断つ旅行へ
同行する様を描く。
2009年の大阪アジアン映画祭でクロージング作品として中国語圏以外で
全世界初上映された作品が『誠実なおつき合いができる方のみ』から
『狙った恋の落とし方。』と邦題を変えて一般公開。
監督は『イノセントワールド−天下無賊−』、『女帝[エンペラー]』、
『戦場のレクイエム』のフォン・シャオガン監督。
主演はフォン・シャオガン作品では常連のグォ・ヨウ。ヒロインには
『傷だらけの男たち』『ブラッド・ブラザーズ−天堂口−』のスー・チー。
他にビビアン・スーやドラマ『雪山飛狐』のアレックス・フォンなど。
発明物件の権利を売ったことで、一夜にして億万長者となった独身のフェンは、
手に入れたお金を元手に結婚相手を見つけようとインターネットで結婚相手の
募集広告を出す。
そしていろんな女性が申し込んできてお見合いをするのだが、墓地を買わせ
ようとする女性、セックスレスで年に一回しか性交渉は認めないという女性
など、フェンの眼鏡にかなう女性がなかなか現れない。
やがて、美女のシャオシャオが彼との見合いに応じるが、彼女は不倫中で、
恋人への思いを断つためにお見合いに申し込んできたのであった。
その時のお見合いは失敗するが、気のあった二人は飲み友達として時折会う
関係になるが、ある日、シャオシャオがフェンに条件付きで交際しても良い
と言ってくる。その話に乗ったフェンはシャオシャオが恋人と出会った地・
北海道へ行って想いを断ち切る旅行に同行することになる。
これは2009年の大阪アジアン映画祭のラインナップの一つで観たかったん
ですが、仕事の都合で観れなかった作品で、今年北海道や関東で一般上映
されることになったので、出張中の週末に丸の内TOEIまで出かける
ことに。
この映画は中国では大ヒットし、中国で北海道ブームを打ち出したそうで、
大いに期待値あげて観に行きました。
これは結構面白かった。
爆笑とはいかないものの、ニヤっとしたり、クスッとくる作品でした。
動作よりもセリフ回しで笑いをとる感じのコメディでした。
フェンの婚活条件が、性格重視的なことを書いてあるわりに、容姿に
こだわる面があったり、子供好きというくせに、お見合い相手が妊娠中と
知ると、見合いを打ち切ったりと結構勝手だったりするんですが、気持ち
分からんでもないな。
フォン・シャオガン監督の作品は『戦場のレクイエム』『女帝[エンペラー]』
『イノセントワールド-天下無賊-』と観てきたんですが、これらと違って、
これはこれで良い映画でした。
クリックして下さった方、ありがとうございます。
さらっと作りながら、なかなか深いものがあって、興味深く見れました。
最初の題名の方がよかったと思いますわ。
コメントありがとうございます。
>>フォン監督の守備範囲の広さって
時代物撮ったり、国共内戦物撮ったり、
今回のようなのも撮ったりと凄いですね。
日本だと三池監督みたいな感じですかね。
なんで最初の題名で公開しなかったんですかね。
配給会社の会議とかで、『誠実な〜』じゃ
客が入らんからってことなんでしょうか。
私も最初の邦題のほうがしっくりきます。