短気な警察官のキムは、アルツハイマーの母と妊娠中の妻を伴って、ソウル
から静かで平和な山間のサムメリ村に左遷されてきた。この村では村長が
週末農業で経済活性化を図ろうともくろんでいたが、ある日、村の木立に
ズタズタに引き裂かれた遺体の一部が発見され、10年間犯罪のなかった村が、
人食いイノシシ“チャウ”の仕業だったことが明らかになる。
数日後、再びチャウが現れ、犠牲者が続出。チャウ捕獲のために、キムと
猟師のペク、動物生態研究家スリョン、無愛想なシム刑事、そしてチョン・
イルマンの5人が山へ向かったのだが…。
韓国映画では怪獣映画の伝統はなく、『グエムル−漢江の怪物−』でその
歴史が始まったと言っても過言ではない。本作のチャウは、巨大な人食い
イノシシという珍しい怪物であり、そこが本作の魅力でもある。
映画『春の日のクマは好きですか?』『シルミド』や韓流ドラマで大人気の
オム・テウンを主役に迎え、正統派というよりむしろB級の薫りがする韓国
では珍しい怪獣スペクタクル映画だ。
もともと観る予定ではなかったんですが、前売り券を買っていた『聴説』と
『ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく』の間、時間潰すのも面倒なので
当日券で『チャウ』を観ることに。
公式パンフレットを観るかぎり、あんまり期待してなかったんですが、
これが意外に面白い作品で、今回の映画祭の中で一番笑った映画でした。
いやこれを急遽観ようと思い立った自分を褒めてやりたい。
個人的には主人公キムの同僚のパク(だったかな)の宴会場での動きが
面白かった。最初、なんとも思わなかったんですが、宴会場のシーン
あたりで、パクの顔がおぎやはぎの小木にそっくりで、なんで小木が
出てるん?って一瞬思ってしまうほど、感じが似ていてた。
しかし、あれですね。韓国人のアイデンティティーって反日感情しか
ないんですかね。人食いイノシシが誕生した原因も日帝が原因って・・・。
猫も杓子も日帝や日本の責にしないと気が済まないんでしょうね。

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