ベルギーで国民の10人に1人は見たという大ヒット作で、第16回大阪
ヨーロッパ映画祭のオープニング上映作品となったミステリーサスペンス。
5人の男達が情事部屋として共有するロフトで女の死体が見つかり、5人が
それぞれ疑心暗鬼のなかで、真相を探る過程でそれぞれの嘘と秘密が暴かれ
ていく様をスリリングに描く。
ビンセント、クリス、フィリップ、ルク、マルニックスの男性5人は職業も
年齢もばらばらだが、夫婦で友だちづき合いをする間柄。
最後に結婚した最年少者フィリップの披露宴パーティで、建築家の
ビンセントは他の4人に同じ合鍵を一本ずつ手渡す。
それは、彼が設計したアントワープにあるビルの最上階を占める
ロフトスペースの扉を開けるキーに他ならない。
以来、彼らだけが知るこの隠れ家で、5人はそれぞれ恋人などとの密会を
楽しむようになる。
ところがある日、ロフトへやって来たルクの目に飛び込んできたのは、
手錠でベッドへつながれたまま血を流し、裸で横たわる女性の遺体であった。
つづいて現れたビンセントは、警察に通報する前にまず全員を呼び集めるよう
指示する。
遺体が発見されたとき、ロフトのドアにはカギが掛かりアラームも作動
しなかったため、5人全員に殺人の嫌疑が掛かる。
刑事による取り調べと並行する形で、彼らの欲望と嫉妬とが複雑に絡んだ
事件の全貌が明らかになる。
(大阪ヨーロッパ映画祭HPより抜粋)
第16回大阪ヨーロッパ映画祭のオープニング上映作品で、観に行く予定
だったんですが、上映日が平日で18:00からという時間で観に行くことが
できなくて残念に思っていたところ、天六のホクテンザで上映中とのこと
で喜び勇んで観に行ってきました。
これはなかなかに良かったです。
最後まで引き込まれましたし、大変見応えありました。
私は妻たちが協力して事を運んだと思ってましたが、そうじゃなかった。
あの妻たちの見透かした思わせぶりな表情に騙されました。
ある事実が明るみにでて、話が二転三転して、最後にもう一転する
展開は見応えあって良かった。
秘密の情事部屋なのに、一人は鍵を愛人に渡したり、一人は妻たちの
前で酔った勢いで浮気するなら秘密の情事部屋を持つことだなんて
余計な話したりと、とても一緒に秘密を共有できるとは思えない輩ばっか。
しかもビンセントに至っては、仲間の妻や妹を寝取るほどの女好き。
とてもじゃないが彼とは友達付き合いは遠慮したい。
満足な一本でしたが、できればホクテンザ以外の映画館で上映して
欲しかった。ホクテンザは嫌いじゃないんだが、スクリーンや座席には
不満があるんで。B級映画観るなら、ここでも十分なんですが、
こういう良質な作品は設備のいい映画館で観たかった。