漫画家・篠原とおる原作で70年代に梶芽衣子主演でヒットした
『女囚701号 さそり』を水野美紀主演でリメイク。
結婚を間近に控えたある夜、謎の集団に襲われ、婚約者の父親殺しの罪を
着せられて刑務所で服役することになったヒロインが、自分を陥れた者達
への恨みから復讐を遂行していく様を描く。
ケンイチとの結婚を控えたナミは日々幸せを感じていた。
そんなある日、ケンイチの父親がパーティの食事なんかよりナミの手料理が
食べたいとケンイチの妹とともにケンイチとナミの元へと訪れてくることに
なった。ケンイチは父親と妹を迎えに行き、ナミは部屋で留守をすることに。
そこへ謎の男女4人組が闖入し、ナミを捕える。そしてケンイチの命を
助けたければ、ナミの手で父親を殺害しろと理不尽な要求を突きつける。
そしてナミはケンイチを助けるために要求どおりにケンイチの父親を殺害
してしまう。結果、ナミは殺人罪で刑務所に収監されてしまう。
刑務所に収監されたナミはそこで、所長のセクハラや女囚のボス・エリカに
よるリンチにあう。
篠原とおるの劇画が好きで『さそり』以外にも『河内残侠伝軍鶏』や
『コードネーム348 サシバ』『ワニ分署』『女仕置き人ZEBRA』あたりは
一通り読んでおり、ジョー・マ監督でサム・リーやラム・シュー、
サイモン・ヤム、ブルース・リャンといった豪華なキャスト陣ときたら
観に行かずにはおられまいと意気こんで観に行ったんですが・・・。
まずストーリーが酷い。刑務所内でリンチにあい瀕死の状態のナミが死んだ
と判断されて森へ捨てられるんですが、そこへいきなり死体収拾人という
男がナミを拾いあげ、息を取り戻したナミに復讐したい奴はいるかって
質問をし、その後カンフーを教え出しますが、もう何がなんやら。
復讐相手もナミの知りあいで、直に電話で連絡とるし、相手の暗殺者が
いきなりもう殺しはこりごりだってつぶやいてナミに背中向けて帰りだすし
アクションも統一性がなく、チャンバラしたいのかカンフーしたいのか
わかんないし、ナミの細腕一本で女暗殺者をぐりんぐりんを振り回したりと
もう失笑するしかない出来。
香港側からは『エグザイル/絆』を始め多くの香港映画に出てきて毎回
良い味出してるラム・シューや『ドッグ・バイト・ドッグ』のサム・リー、
『カンフーハッスル』のブルース・リャン、『天使の眼、野獣の街』の
サイモン・ヤムと無駄に豪華。
特に自分はラム・シューが出てる映画に外れなし!と思っていたから
この映画も当たりだと思ってたのに・・・。もうこの格言は使えないや。