私の中のあなた

アメリカのベスト小説を『きみに読む物語』の監督が映画化。
白血病の姉のドナーとなるべく遺伝子操作の末に生れてきた妹が、姉への
ドナーとしての医療行為を拒否するために両親を相手に訴訟を起こしたこと
から起きた騒動を通じ、家族それぞれの葛藤やあり方や命の尊厳を問う。

消防士のブライアンと弁護士のサラの夫婦にはケイトとジェシーの４人家族
で幸せに暮らしていた。しかしある日、ケイトが白血病に罹っていることが
発覚する。ケイトを溺愛するサラとブライアンはケイトのためにドナーに
なろうとするが適合せずに途方にくれる。しかし医者がオフレコで遺伝子
操作で適合する子供を作ればドナーとして最適だと漏らす。
ケイトのためにサラとブライアンはドナーとしての次女アナを作る。
生まれた直後からケイトのためにドナーとして何度も手術や入院を強いられ
てきたアナは、11歳のとき、著名な弁護士を雇ってドナー拒否のために
両親を訴えることに。

映画館の予告で、アナが弁護士に両親を訴えるというシーンを見て、興味を
惹かれて観てみたいとかねてから思っていたので、公開２日目の今日、出張
先の映画館で観賞。
これって結構良い映画っぽいから、映画館混んでるかなぁと混雑を覚悟して
行ったんですが、夕方の上映時間なのに観客１０人もおらず拍子ぬけでした。

良い映画でした。泣くまいと思ってましたが後半、涙があふれて止まりません
でした。特に最後の夜にサラとケイトが二人っきりになって、サラがたまらず
泣き崩れるところが特にぐっときてしまいました。

最初はサラの態度はケイトを救いたいという必死であきらめない母を演じ
たいがための自分勝手な姿だと思って嫌悪感を感じてたんですが、サラはサラ
なりにケイトを救いたくて必死で周りが見えてなかっただけで、それがあの
泣き崩れるシーンで余計にぐっときました。

家族みんなの演技が最高で、でもそれ以上に判事役のジョーン・キューザック
の演技が印象に残りました。

クリックして下さった方、ありがとうございます。

Comments

はくじさん、こんばんは。
トラックバック＆コメントありがとうございました。(*^-^*

サラはケイトの世話をする時間が長かった分
闘病するケイトの苦しみもずっと見てきているから、
“何としてでもケイトを助けたい”という思いが強くなっていたのでしょうね。

Posted by BC at 2009年10月12日 21:41

＞BCさん
コメントありがとうございます。
良い映画でしたね。
お腹を痛めて生んだ母親だからこその思いかもしれませんね。
「カミーノ」でも父親は娘の望むことをさせてやろうとしますが、お腹を痛めてない分、ダメだと医者に言われたりするとどこかで諦めの思いが出てきて、残された時間を娘の望むようにと思うようになるのかもしれませんね。

Posted by はくじ at 2009年10月13日 00:57

こんにちは。
判事役のジョーン・キューザック良かったですね。
私情を挟んではいけない、中立の立場を保たなくてはならないのに、我が子の死を思い出してなかなか客観的になれない、人間的な、苦悩する判事の役がとても印象に残っています。

重いテーマの映画だと思われて敬遠されたのかも。
やっぱりデートや家族や友達同士で見るならラブコメやアクションものがいいのかな？と思いました。

Posted by vic at 2009年10月14日 09:30

＞vicさん
コメントありがとうございます。
確かにカイジやワイルドスピードはカップルや
友達連れってのは多かったですね。
とは言え、これは是非多くの人に見て欲しい
一本ですね。

Posted by はくじ at 2009年10月14日 23:19

はくじさん、こんにちは＾＾
いつもＴＢありがとうございますm(__)m
好きなニック・カサヴェテスの監督であること、
アビゲイル・ブレスリン＆キャメロン・ディアスとくれば、必然的に観てしまうわけですが、
こういう形での家族愛が、途中母と娘の確執を描きながらも、
最後はなんだか温かい涙で終わらせてくれたことに、
久々泣けた映画でした。
ケイトを演じるソフィア・ヴァジリーヴァが無名ながら
アビゲイル・ブレスリンに負けないくらい素晴らしい演技でした！
目立ちはしなかったですが、父親役のジェイソン・パトリックの
彼女たちに注ぐ温かい愛情を感じました。

Posted by cyaz at 2009年10月23日 08:22

＞cyzaさん
コメントありがとうございます。
アビゲイル・ブレスリンはとても難しい役を
とても素晴らしく演じてましたね。
そして彼女に負けないくらいケイトをソフィア・ヴァジリーヴァが演じきってましたね。
もうあの家族全員の演技が素晴らしかったので、
余計に最後にぐっときてしまいました。

Posted by はくじ at 2009年10月24日 21:22

母の思い、父の大きさ、弟妹の優しさ・・。
どれもみな素晴らしい描き方でしたね。
あまねく描く監督の手腕に、いつもうならされますが、今回もギュー・・でした。
そして、ジョーン・キューザック！！シリアスな彼女もよかったですねぇ。
もう、泣き疲れてしまった次第でした。

Posted by sakurai at 2009年11月01日 19:45

＞sakuraiさん
コメントありがとうございます。
この映画は難病ものなんで、泣かされるもんかと
思って観に行ったんですが、途中から涙があふれ出るのを止めることができませんでした。
ジョーン･キューザックは本当に最高でした。
あの寂しげの表情は本当にこっちにもその思いが伝わってくるものがありました。

Posted by はくじ at 2009年11月02日 00:03