山形スクリーム

俳優・竹中直人の監督６作目となる成海璃子主演のホラーコメディ。
東京からやってきた女子高生達が800年の封印が解けて蘇った落ち武者や
ゾンビと戦うことになった様を描く。

東京の紅高校２年の美香代が所属する歴史研究会は顧問の勝海子の強権で
落ち武者伝説のある山形県御釈ヶ部村で合宿することになり、同村を訪れる。
御釈ヶ部村は壇ノ浦の戦いの後、平家の侍頭・葛貫忠経らの落ち武者が
村人の落ち武者狩りにあって命をおとした場所であり、祟りを恐れた村人は
忠経を埋めた場所に祠を建てて祭ってきた。
美香代たちが到着したその日、祟りなどを信じない村長たちが今の祠を壊し、
新たな祠を建てて観光地化しようとして、祠を倒してしまう。
祠を倒したために封印されていた忠経達落ち武者が蘇り、村人を襲いだす。
また襲われ殺された村人たちはゾンビとなって人間に襲い始める。
村中がパニックになっている中、美香代は忠経が生前愛していた女性・光笛
にそっくりだったため、光笛の生まれ変わりだと忠経に勘違いされ、
落ち武者達に追われるはめになる。

これは、竹中直人の笑いにはまれるかどうかで評価が分かれそうな作品。
私的にはそれなりに面白くて楽しめた映画でした。

見始めは正直これつまんねーと思いながらダラ〜と観賞してました。
ギャグもつまんないし、深夜にわざわざ観に来る映画じゃなかったと思って
いたところ、落ち武者が出始めるあたりから俄然面白くなってきて、最後まで
ニヤニヤしながら楽しめました。
私は途中から面白いと感じられたので楽しめましたけど、竹中直人が繰り広
げるクドイまでのギャグや笑いにはまれないと、すっごくつまんない映画に
なると思います。

個人的にはホテルの番頭のやられっぷりがツボでした。
他にも落ち武者が自動車で移動とかコンビニで買い物なんかも可笑しかった
です。

監督の人脈なのか、出演陣が何気に豪華でクリスタル・ケイや三浦春馬も
チョイ役で出てきたりしてます。

成海璃子、『罪とか罰とか』に比べてちょっと痩せた？
『罪とか罰とか』よりかは細く見えたので。
でも同じ歴史研究会の女子高生役の桐谷美玲、紗綾、波瑠らに比べると･･･｡
彼女達が細くてスタイル良いだけに、同じショットで映るのは酷というもの。

後、どうでもいいことですが、忠経の来ている鎧はどう見ても南蛮胴。
源平時代には無いシロモノ。他の落ち武者の鎧も源平時代の物ではなかった
感じがして、観ていて違和感をずっと感じてました。
ま、この手の映画に時代考証を求めても仕方ないことですが。

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