2009年07月10日

小説『鹿鼎記G 栄光の彼方』

鹿鼎記8.jpg

清軍の砲兵の攻撃によって吹き飛ばされる韋小宝の館。
韋小宝は公主、曾柔、沐剣屏を引き連れて逃げるが、神龍教の洪教主らに
よって捕らわれてしまう。
洪教主は韋小宝らを引き連れて神龍島に戻るが、そこで洪教主は幹部達と
揉めて争いとなり、相討ちのすえ互いに絶命する。
難を逃れた韋小宝は、韋小宝の子を身籠っている洪教主の妻の蘇センを
連れて通吃島へ避難する。通吃島で7人の妻とともに子をもうけて生活を
していたが、暇を持て余したころに康煕帝からの呼び出しを受ける。
康煕帝は韋小宝にロシアの進出を止めて、有利な条件で講和条約を結んで
くるように命令する。

これが最終巻となるんですが、最後まで面白かったです。
最後の最後まで韋小宝は軽功以外の武芸は全く向上せず、口上と機転の
良さで切り抜けていったのはとても面白かった。
他の金庸先生の作品とは一味違っていて楽しめました。
ラストも韋小宝らしくて良かったです。

ちゃらんぽらんで口先でその場かぎりの韋小宝とは対照的に、康煕帝は
全て見通し計画的で慎重なさまは、もう一人の主人公といってもいい
ぐらい。

それにしてもお気に入りの沐剣屏が後半ほとんど見せ場ないのが残念。


『鹿鼎記@ 少年康煕帝』
http://bsorion-darada.seesaa.net/article/111925385.html
『鹿鼎記A 天地会の風雲児』
http://bsorion-darada.seesaa.net/article/112623232.html
『鹿鼎記B 五台山の邂逅』
http://bsorion-darada.seesaa.net/article/114645243.html
『鹿鼎記C 二人の皇太后』
http://bsorion-darada.seesaa.net/article/117464655.html
『鹿鼎記D 経典争奪』
http://bsorion-darada.seesaa.net/article/117464993.html
『鹿鼎記E クレムリンの女帝』
http://bsorion-darada.seesaa.net/article/120518338.html
『鹿鼎記F 故郷再び』
http://bsorion-darada.seesaa.net/article/123104252.html

ラベル:金庸
posted by はくじ at 18:38| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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