2009年07月04日

ラッシュライフ

ラッシュライフ.jpg

東京芸術大学映像研究科の学生達が、劇場での公開を前提に企画から配給
までを手掛けるプロジェクトで製作された作品。
『陽気なギャングが地球を回す』、『アヒルと鴨のコインロッカー』、
『死神の精度』、『フィッシュストーリー』、『重力ピエロ』と著作が次々と
映画化されている伊坂幸太郎の同名小説が原作。
宗教に盲目的にはまる青年、盗みに独自の美学をもつ泥棒、己の欲望に
忠実でそのためには手段は選ばないカウンセラー、リストラされたサラリー
マンの4人の男女を中心に、それぞれの行動が交錯し繋がっていくさまを
描いた群像ドラマ。

父親の自殺から宗教にはまった青年・河原崎。ある日教団幹部の塚本から
車の運転を依頼される。塚本と共に車で向かったマンションの一室で、
河原崎は憧れの存在で、絶対の教祖・高橋の死体が転がっていた。

盗みに独自の美学とルールを持つ泥棒の黒澤は、盗みに入った家からは
10万円以上は盗まない、出ていくさいにどの部屋に入ったか、どの場所
からどれだけ盗んだかを書いたカードを残していく。
いつものように部屋を物色中のとき、部屋の住人だと思われる男が
帰ってきてはち合わせしてしまう。だがその男は同級生の佐々岡だった。

カウンセラーの京子は、サッカー選手の青山と不倫関係。
京子は、青山と一緒になるため、青山の妻を殺害するために青山の別荘へ
青山とともに向かう。しかしその途次で青山が人を轢いてしまう。
事故の発覚を隠すためと、青山の妻と一緒に埋めれば問題ないと京子は
判断し、死体をトランクに入れて、再び別荘へ向けて走り出す。

リストラに遭い、家族も出て行き、行くあてもなく街を彷徨うサラリーマンの
豊田。そんな豊田のもとにコインロッカーの鍵を咥えた犬がそばに現れる。
豊田はコインロッカーの中の荷物をとりに行くが、荷物の中身はピストル
だった。

いろいろと残念な出来でした。
原作が好きな人にはお薦めできないです。

伊坂幸太郎の小説が好きなんで、今まで映画化された『陽気なギャングが
地球を回す』、『アヒルと鴨のコインロッカー』、『死神の精度』、
『フィッシュストーリー』、『重力ピエロ』と全部観てきましたが、
これは『アヒルと鴨のコインロッカー』や『重力ピエロ』のような良さは
なかったです。

原作が持つ良さや深みがあんまり描き切れてなかったと思います。
4つのオムニバスという形式をとっているんですが、なんか淡々と
見せられただけで、とくに感銘とかを受けることなかったです。

河原崎編での手ブレが凄く気になったし、雨のシーンもフレームの外から
降らせてるというのが解るような降り方だったし、京子編では、どうして
バラバラ死体がトランクに入ったのかとか、ラストのくだりとか、
原作好きとしてはもっと丁寧に撮って欲しかったです。

それと予算の都合からか、全部横浜で撮ってますが、せめて駅前のシーン
だけは仙台でロケしてほしかったなぁ。

良かったのはキャスティングで、特に京子役の寺島しのぶはイメージに
ぴったりでした。



posted by はくじ at 17:52| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(10) | 映画(日本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント&TBありがとうございます♪

アヒルと鴨・・・や重力ピエロは
原作読んで行ったひとでも満足できる映画だったんですが
伊坂作品でも当たりはずれはどうしてもありますね。
原作と若干内容をいじってもオッケーだった
フィッシュストーリーも
個人的には好きですが。

チームバチスタは成功したけど
ジェネラルルージュは堺さんで持ってたような
中村監督。(わわわわわ)
で、今度はその堺さんを主役にもってきて
「ゴールデンスランバー」を現在仙台で
撮影中・・・さてどうなりますやら。
Posted by Ageha at 2009年07月10日 02:15
>Agehaさん
コメントありがとうございます。
学生が撮った作品なので仕方ないとはいえ、
\1,800を取っている以上、それは言い訳に
ならないですね。
伊坂作品の中でも好きなタイトルだけに残念
です。できればちゃんと映画会社製作で
リメイクしてほしいところです。

『ゴールデンスランバー』撮影中ですか?
これはまだ原作よんでないので、原作ともども
楽しみです。
Posted by はくじ at 2009年07月11日 01:29
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