ワルキューレ

第二次世界大戦中に実際に起きたヒトラー暗殺計画を基にヒトラーを暗殺
することでドイツを救おうとする将校が同志らとともに計画に邁進していく
様を描いたサスペンス。

第二次世界大戦下、各方面での攻勢が頓挫し、連合軍の反撃が始まり劣性に
立たされ始めたドイツ。北アフリカ戦線で連合軍の攻撃により左目と右腕を
失う重傷を負ったシュタウフェンベルク大佐は、このままだとヒトラーに
よって愛する祖国ドイツが滅亡するという危機を抱く。やがて彼は、
ヒトラーを除き、新政権による連合国との講和締結によって祖国を解放する
ことを目的とする軍内部の反ヒトラーグループの同志となる。
そして彼らはドイツ国内でクーデターが起きた際、予備軍によって市内重要
拠点を制圧するワルキューレ作戦を逆手にとって、ヒトラー暗殺後にこの
作戦を発動させ、ヒトラー派の要人を拘束して国内を掌握し、新政権を発足
させて連合国との講和を行う計画を立てる。
同志たちと綿密な計画を練り上げ、シュタウフェンベルク自身がヒトラー
暗殺の実行を行うことになった。

見ごたえある内容でした。

ヒトラー自身は1945年4月30日に総統官邸地下室にて自殺しているので、
シュタウフェンベルク大佐が関わった当暗殺計画は失敗してると結果が
わかっているのですが、それでも物語に引き込まれてしまいました。

しかし練りに練った計画ですが、その割には計画も実行も結構杜撰です。
元々密封性が高い部屋で暗殺するための計画なのに、会議が窓を解放した
部屋で行われているとわかった時点で中止すべきだったのに。
それまでに何度か中止しているからか焦りもあったんだと思いますが。

後、逃亡中にあまった爆薬や道具を捨ててましたが、第三者の運転手が
いる前ですべきことじゃないし、大佐自身怪しまれないために、狼の巣
から出るべきじゃないし、むしろ電話室で爆破にあって自分も被害者を
装ってヒトラーの生存の有無を確認すべきだったのでは？
大佐自身があれもこれもやらないといけないところが失敗の最大の要因では
ないでしょうか？
ま、失敗するべくして失敗したって感じです。

それにしてもヒトラーは40数回の暗殺の計画や実行をされても生き残るって
どれだけ強運なんだか。

Comments

こう言う風にやると、失敗しますよ！という反面教師的な面もありましたね。
悪魔に守られていた男だからこそ、あれだけのことをやっちゃったんだなあとつくづくヒトラーという人物の強運ぶりを感じました。

Posted by sakurai at 2009年04月08日 09:01

＞sakuraiさん
コメントありがとうございます。
結果がわかっているものの、引き込まれて
しまいましたよ。
素直に見ごたえある映画でしたね。

Posted by はくじ at 2009年04月12日 00:28