ウォッチメン

アメリカの同名グラフィック・ノベルを『300』のザック・スナイダー監督が
映画化。
数々の歴史的事件を陰で見守ってきた"ウォッチメン"と呼ばれたヒーロー達が
何者かに次々と消されていく事件が起き、その事件をウォッチメンの一人が
真相を追うが、その裏で壮大な陰謀が渦巻いていく様を彼らの活躍の歴史と
葛藤を織り交ぜながら描く。

かつてアメリカには"ウォッチメン"と呼ばれるヒーロー達がおり、ケネディ
暗殺事件やベトナム戦争など数々の事件を見守ってきた。
だがニクソン大統領によってキーン条例が制定され、ヒーローとしての活動を
禁止されてしまう。ヒーロー達はある者は引退したり、ある者を身を隠したり
とそれぞれの道を進みだす。
1985年、ソ連と核戦争勃発するかという緊張状態にある10月、ニューヨークの
高層マンションの一室からエドワード・ブレイクという男が突き落とされ
殺害されてしまう。彼はかつて"コメディアン"という通り名のヒーローで
ウォッチメンの一員だった。その後、殺害現場にきたウォッチメンの一人で
ある"ロールシャッハ"はこれはヒーロー狩りだと断定し、事件の真相に迫る
べく捜査を開始する。

長い割にはイマイチでした。

ヒーロー物にありがちな勧善懲悪ではなく、ヒーロー自身にも正と邪な面が
あり、人間である以上完璧ではないってことを描いていたりしてそれなりに
楽しめますが、テンポが悪く観ていてちょっと辛かったです。

ウォッチメンは監視者なんだから、米ソの冷戦を止めたいなら、何も数十万、
数百万の市民の犠牲で数十億の命を救う手段をとるよりも、ニクソンや
フルシチョフとか米ソの指導者層から数十〜数百人を葬り去った方が効率
ええのにって思ったんですが、ヒーロー達にはそんな思考は思いつかなかっ
たのだろうか？
劇中であった解決策をとってもいずれ米ソはいがみ合うんだから、それなら
その度、米ソの指導者層を葬り去った方がええと思うのに。
それができる能力もあるのに。
少ない犠牲で多くの命を救うなら、この方が一番なんじゃない？

Comments

TBありがとうございました。
そうそう、その見守って来た・・と言うのがよくわかんないですよね。
見守ってるだけじゃ、平和は訪れそうもないのですが。
平和を強く願っている！と言う割には、そのための行動を起こしてんの？と頭をかしげました。

Posted by sakurai at 2009年04月05日 09:43

ニクソンやフルシチョフとか米ソの指導者層から数十〜数百人を葬り去ることができる登場人物はいませんよ。
できそうなのはかろうじてマンハッタンですが、マンハッタンは人類にそれほど興味がないですし。

Posted by at 2009年04月05日 18:29

＞sakuraiさん
コメントありがとうございます。
確かに見守ってきたという割に米ソ冷戦の核戦争危機には積極的に介入してるしなぁなんて思ったりしました。
イマイチこの世界観にはハマれませんでした。

＞？さん
確かに身体的能力としてはマンハッタンしかできないでしょうが、世界一の頭脳をもつオジマンディアスが開発した装置で、もっと小さい爆発力でワシントンやモスクワであの力を発揮すれば犠牲は少なくできると思うんですが。
世界一の頭脳を持つ割には、その手段で介入しちゃうの？って気がして、しっくり来ませんでした。

Posted by はくじ at 2009年04月05日 22:05