ブーリン家の姉妹

16世紀のイギリスの宮廷を舞台にイギリス国王であるヘンリー８世を巡って
エリザベス１世の母であるアン・ブーリンとその妹のメアリー・ブーリンの
数奇な運命を描いた歴史ドラマ。

16世紀、時のイングランド国王ヘンリー８世には、王妃キャサリンとの間に
男子の世継ぎが生まれず後継問題に焦りを感じていた。そこで新興貴族の
トーマス・ブーリンは妻の弟であるノーフォーク公と結託して、長女のアン
を国王の愛人にし、アンに男子を産ませて外戚として権勢を得ようと画策
する。しかしヘンリー８世が見初めたのは、アンではなく結婚したばかりの
妹のメアリーだった。王の愛人という立場を妹に奪われた形になった
野心家のアンは、次第にメアリーに対し嫉妬と憎しみを抱き始める。

歴史好きな私としてはなかなか面白い映画でした。
とはいえ、姉妹の人生に重点を置いてるので、歴史的出来事はあっさりと
しか描写されたないのが不満ですが。
この時代、カトリックとの決別などイギリス史にとって需要な転換期なの
で、もうちょっと深く描いて欲しかったかな。

エリザベス１世の誕生秘話的な映画ですので、これを観てから
「エリザベス」を観ると、より理解が深まるかもしれません。

権力を得るためにもっとも確実なのは、自分の娘を王に差出し、後継者を
産ませて外戚となることですから、姉妹の父親がとった行動はこの時代なら
やって当然のことでしょう。女性の人権なんてなかった時代ですから。
日本でも藤原氏や平清盛あたりが同じ手で権力を確固なものにしてますし、
中国も外戚が権力握ってやりたい放題してますし、洋の東西を問わずに
外戚になるってことはおいしいことなんでしょう。

Comments

はくじさん、こんばんは。
『ブーリン家の姉妹』と『その土曜日、7時58分』のトラックバックありがとうございました。(*^-^*

『ブーリン家の姉妹』の特に後半はもっとじっくり描いてほしかったですね。
『ブーリン家の姉妹』を観てから映画『エリザベス』シリーズも観たいと思いました。

Posted by BC at 2008年11月09日 02:23

>BCさん
コメントありがとうございます。
王とそのまわりの女性の愛憎を中心においているためか歴史的史実などがいまいち描き切れておらず、ちょっと物足りない感じがしました。

Posted by はくじ at 2008年11月09日 17:03

こんばんは！
TB送ってくださったのにお返しし忘れてましたごめんなさい。
ヨーロッパの歴史は大好きなのでツボ映画でありました。
「エリザベス」が、また観たくなりましたね。

Posted by margot2005 at 2008年11月09日 19:27

>margot2005さん
コメントどうもです。
この時代の英国の歴史っておもしろいですよね。
英国のみならず他のヨーロッパ諸国も面白いんですけど。

Posted by はくじ at 2008年11月10日 11:37

こんばんは。
ＴＢありがとうございます。

結構姉妹に関しては、なかなか興味深い話でした。
アン・ブーリンにより、イングランドの歴史が変わってくるという点が描かれているのもなるほどと感心しました。
まあ歴史モノというには、ちょっと浅いかもしれませんが、個人的には満足でした。

http://cinechan.at.webry.info/200811/article_32.html

Posted by ＣＩＮＥＣＨＡＮ at 2008年11月28日 01:18

＞CINECHANさん
コメントどうもです。

面白かったですね。
歴史ものとしては浅いですが、興味を持ってもらえるとっかかりとしてはいい映画だと思います。

Posted by はくじ at 2008年11月29日 01:52