トウキョウソナタ

「回路」「叫」の黒沢清監督が、ごくごく普通の家庭が崩壊し、そこから
再生までの道のりを描いたドラマ。

総務課長の父・竜平は、会社が業務を中国人へと委託したことにより、
会社からリストラの憂き目にあってしまう。その事実を家族に告げることが
できず、毎朝スーツ姿で出かけては、公園などで時間を潰す毎日。
母親のめぐみはドーナツを作っても食べてもらえなかったりと日々の生活に
不満と虚しさを募らせる。長男の貴は今の日本に生きがいを見いだせず、
いきなり米軍に志願すると言い出し、次男の健二はピアノ教室に通いたい
ために給食費を月謝として使ってしまう。

黒沢監督って、ホラーとか、サスペンス系の監督ってイメージがあったので
こういうテーマの映画も撮るんだと興味が湧いたので、観てきました。
リストラ、人ごとじゃない感じがした。自分もこういう環境になりうること
があるだけに怖かった。
長男の米軍志願はちょっとなぁ〜って、動機が浅はかすぎないかと。

後半、役所広司が出てくるんですが、この役、役所広司でなくても
いいのでは？
何か、大仰すぎてなんか違和感を感じてしまいました。

クリックして下さった方、ありがとうございます。

Comments

いつもご面倒をおかけしております、あるきりおんです。
米軍の件、私も気になりましたが、脚本家の中に外国人の方がいらしたんで、その影響かな？なんて感じで適当にスルーしました。
でも、やはり気になりますよね、そこは。

Posted by あるきりおん at 2008年11月03日 23:07

こんにちは。TBありがとうございます。映画としては完成度が高いとは思わなかったのですが、人事とは思えない話でした。

救いがある映画には弱いので結末には納得といった感じです。

Posted by ぷくちゃん at 2008年11月16日 14:50

＞あるきりおんさん
コメントどうもありがとうございます。

兄の行動が今時の日本の若者にしては、なさそうな
選択肢だったので違和感感じました。

＞ぷくちゃんさん
コメントどうもありがとうございます。

ほんと他人事じゃなかったですね。
家族の崩壊からの再生を感じさせるような
ラストは良かったですね。

Posted by はくじ at 2008年11月16日 15:50

TBありがとうございました。
意外な監督の題材の選び方でしたが、結構あってたような気もしました。
あの米軍の話は、中心となったマックスさんの原作脚本にはなくて、あとで兄のエピソードも、ということで付け足したみたいですね。
なので、ちょっと軸からずれてたような・・。
なにはともあれ、結構見せました。

Posted by sakurai at 2008年11月22日 20:57

>sakuraiさん
コメントどうもです。
私の中で監督＝ホラーだったので意外でした。
なるほど付け足しのエピソードだったんですか。
とはいえ映画としては見ごたえありましたね。

Posted by はくじ at 2008年11月22日 22:11