『花蓮の夏』のジョセフ・チャンとモデル出身でお人形のように愛らしい
クォ・ビーティンが奏でる、ういういしくキュートな恋愛物語の背後にある、
心の傷。時の重みが刻まれた、懐かしくて洒落た建物や小物と、みずみずしい
緑にあふれた風景の世界の中で、女性監督チェン・フェンフェンは傷ついた者
たちを優しく慰撫するように長編映画第1作をつくりあげた。
(台湾シネマ・コレクション2008オフィシャル・サイトより)
田舎町の古色蒼然とした時計店を、チンチン(グォ・ビーティン)は酒浸りの
父親の代わりに切盛りしていた。滅多に客が訪れない店に、ズーハン(ジョセ
フ・チャン)と名乗る青年が水に濡れた時計を持ってくる。メガネをかけた
内向的なズーハンは、以来、毎日、日が傾きかけた午後にやって来る。
「僕たちは高校の同級生だった」と告げ、高校時代のチンチンの日課を細かに
記憶しているズーハン。少しずつ彼に惹かれていくチンチンだったが、
一緒に川に行った日、ズーハンは別人のように変化する。
(DVDパッケージより)