絵が描けず、自暴自棄に陥った画家の男が、さまざまな女性たちと出会い、
人生を再スタートさせていく姿を描く人間ドラマ。
昭和の文豪・堀辰雄の代表作「聖家族」と紀行文「大和路」を原作に、
理想とする家族像や恋愛スタイルと現実のギャップに悩む男の心情を描く。
画家の主人公を、お笑いコンビ、ラーメンズの片桐仁が好演する。
奈良平城遷都1300年記念事業と位置付け、数々の歴史建造物や仏像が
登場する美しい映像も見逃せない。
新作を描くため奈良に滞在中の画家・河野扁理(片桐仁)は、師匠である
九鬼(高野ひろゆき)の死にとらわれて、なかなか描けずにいた。
そんなとき、扁理は九鬼の内縁の妻、細木(堀ちえみ)と娘の絹子
(岩田さゆり)と再会するが、師匠の聖域に足を踏み入れた上に特別な
感情に支配され、ますます絵が描けなくなってしまう。
(シネマトゥディより)