『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』に続くウディ・アレン監督の
ロンドン3部作最終章となるクライムサスペンス。
自分が置かれている状況からさらなる上の生活を夢見た兄弟が、ふとした
ことから破滅の道へと転がり落ちていく様を描く。
破滅していく兄弟をユアン・マクレガーとコリン・ファレルが演じる。
父親が経営するレストランを手伝いながら、ホテル事業への投資で事業家へ
の道を進み成功することを夢みる兄・イアンと、酒とギャンブルが好きで
恋人のケイトと一緒に暮らす家が欲しい弟・テリー。
ある日、テリーがドッグレースで大穴を当て、兄弟が共同で小型クルーザー
を購入する。そのクルーザーに兄弟は大穴を当てた犬の名前から
カサンドラズ・ドリーム号と名付ける。
その後もテリーはポーカーなどで大金を得、イアンは舞台女優と交際しつつ
投資業に本格的に手をつけようとしてるとき、イアンがポーカーで負けて
しまい9万ポンド近い借金を背負ってしまう。
困った兄弟はアメリカ・中国でビジネスで成功し、今回兄弟の母親の誕生日
を祝うためにロンドンにやってきた叔父・ハワードを頼る。
しかし、ハワードは金銭援助の代わりに、ハワードの悪事を査察団に証言
しようとしている男の殺害を条件に提示してくる。
ハワードは自分が逮捕されてしまうと、兄弟にたいして金銭援助ができなく
なってイアンの借金が返せなくなると兄弟に迫る。
背に腹は変えられる兄弟はその条件を呑んでしまう。