小川糸原作の同名小説を『少林少女』の柴咲コウ主演で映画化したドラマ。
失恋で声が出なくなったヒロインが生まれ故郷に戻り、食堂を開き、そこで
出会う人々との触れ合いを通じていく様を描く。
共演に『ディア・ドクター』の余貴美子など。
倫子は夢である自分の店を持つことを目標に日々アルバイトに精を出していた
が、ある日仕事を終えて部屋に戻ると部屋は空っぽだった。彼氏で同棲中の
インド人が荷物や倫子の貯めてきたお金もごっそり持って行ったのだった。
ショックで声が出なくなって無一文になった倫子は、ずっと疎遠だった母親が
暮らす生まれ故郷に戻る。母親は自由奔放で、倫子が小さい時に父親は誰と
尋ねると『不倫の子だから倫子なんだよ』ということを平気で言う人で、
倫子は母親を好きになれないでいた。
倫子は自活のために母ルリコから物置小屋を借りて改装し、食堂を始める。
客は一日に一組だけだが、倫子の料理を食べると願いが叶うと噂になり、
食堂の評判は上がっていく。